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Arabic English Dictionary of Modern Written Arabic
カスタマーレビュー ![]()
惚れました。。。
(2006-12-07)
NHKのアラビア語講座に出演されていて、
その美しい容姿・アラビア語の発音・
かわいい笑顔に一目ぼれしました。はい。
で、本書でますます惚れました。
おもしろいです。この本。
まず、『アラブ人のこだわり』に、声を出して笑えます。
『恋するアラブ人』では、アラブの歴史上の人物たちが
生き生きと紹介されています。
まるでおとぎ話を聞かさせるような
わかりやすくて、楽しくて、とっつきにくかったアラブの歴史に興味がもてました。
本書は彼女の教養、聡明さ、日本語のうまさ、
こだわり、エジプト、日本、家族に対する思い、
おちゃめな人柄も感じられ、好感が持てました。
アラブに興味がある方はもちろん、
アラブに興味がなくても、エッセイとしてもすばらしい。
一読の価値アリ。オススメです。
著者が綴る日本語のしなやかな美しさに酔うことが出来た珠玉のエッセイ集
(2005-06-27)
日本人の母とエジプト人の父を持つ著者は、NHKラジオ日本でアラビア語アナウンサーを務める人物。本書は、広くアラブ世界に受け継がれた豊穣な文化と伝統について、流麗かつ品位あふれる日本語で紡がれた、実に見事なエッセイ集です。
アラブの世界には人々の心を打つ豊かな詩の文化があり、時にその詩を巡って部族間で激しいつばぜり合いが繰り広げられたというエピソードが綴られています。歌の腕前を競い合った平安貴族の世にも通じる物語として、大変興味深く読みました。
「マイ・フェア・レディ」のピアス夫人が、ヒギンズ家を訪ねてきたフレディ青年に、家の主が食事中なので広間で待つように告げる場面を取り上げ、「たとえ食事中でも家の主が出てきて、『どうぞご一緒に』という」のがアラブ人のホスピタリティであると著者は書きます。
また、スカーフ着用がイスラーム的であることのシンボルだという世間一般の思い込みに対して、「つい一昔前まで、ヨーロッパの農村の女性はスカーフや帽子で髪を隠して教会に行ったのではないか?」と指摘します。
そう、私たちは文化の相対性というものに常に謙虚に目を向ける必要があります。この態度こそが他者との間に建設的な何かを生むということを、著者は声高にではなく、深く心にしみる言葉で綴ってみせるのです。
それにしても、本書の行間から立ち上ってくるのは、理知あふれる文学者だった亡父に対する、娘である著者の深い思慕の念です。
わけても、高校生の頃の著者が父の故郷で過ごしたひと夏の出来事を綴った「センディヨーンの夏」はそのことを強く感じさせます。若き日に父が友人を幸せにするためにと泣く泣く売り払った羊が、数十年の時を越えて次世代のまた別の友人にほんのいっとき人生の幸福をもたらす。父のやさしさを懐かしむ著者が記す最後の一行に、私は思わず涙してしまったほどです。
エッセイを読む喜びを与えてくれる好著です。

